江戸川
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  江戸時代以降、水運を支えた川として有名です。
  銚子から利根川をさかのぼって、関宿で江戸川
 に入り、江戸川を下って江戸に入るという水運が
 あったそうです。
  明治になって、利根運河ができて、少し近道でき
 るようになりましたが、やがて、鉄道によって、水運
 自体が衰退しました。
  
  
   ↓ 江戸川 流山付近
     携帯のカメラで。この土手のすぐ下には、
     近藤勇陣屋跡がある。
        


      

      



   2 江戸川の土手  関宿付近
     携帯のカメラで。
     初夏。この辺りになると、筑波山や群馬県の
     山々も大きく見える。
     
   
    司馬遼太郎の『世に棲む日日 (一)』(文春文庫)

    吉田松陰が、友人の宮部と一緒に夕陽を見ながら、
   関宿の堤の上の茶店で夕食をとる場面が出てきました。

   「・・・・脱藩人になってしまう松陰にとっては、あすから
    えたいの知れぬ人生がはじまるのである。
    (かまわない)
    と松陰の若さが、むしろかれを気負いこませた。松陰は
    この旅行中、毎日、旅におけるさまざまの観察を日記に
    書きつけたが、それらをみると、もっとも老熟したジャー
    ナリストでもこうもすぐれた観察はできまいとおもわれる
    ほどであったが、しかしときに自分自身のことになると、
    おどろくほどのおさなさを見せる。」(P.152)

    松陰が本当に関宿で夕食をとったかはわかりませんが、
   たくさんの人がこの江戸川を通過したと思うと感慨深い
   ものがあります。

     ↓『世に棲む日日』
         


  3 江戸川の土手  野田付近