世田谷 豪徳寺

   「招き猫」発祥の地の一つとして有名なお寺です。次
  のようなお話が伝わっています。

   彦根藩主・二代目の井伊直孝が、ある日、この近くを
  通りがかった。ふと見ると、このお寺の猫が招くようなし
  ぐさをしている。不思議に思いつつ、直孝一行が寺に入
  ってみると、外は突然の雷雨になった。直孝は辛うじて
  雷雨を逃れたのである。雷雨が止むまでの間、直孝は
  寺の住職の法話を聞くことができ、この寺に帰依するき
  っかけとなった。それ以後、このお寺は井伊家の菩提寺
  となって、大いに栄え、現在に至るという。
  
   写真のような招き猫が売られています。

     

   彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」は、この伝説の
  猫がイメージされているそうです。

   世田谷の地は、もともと吉良氏(吉良上野介の親類)の
  所領でした。しかし、小田原の北条氏を豊臣秀吉が降伏
  させると、北条側についていた世田谷の吉良氏も隠居し
  ます。その後、徳川四天王とうたわれた井伊直政が所領
  を持つことになりました。
   井伊直政と言えば、初代・彦根藩主ですが、この世田谷
  にも領地を持っていたのです。招き猫の伝説の直孝は、
  直政のあとを継いだ二代目です。

   境内は静かで、木々も美しく、落ち着くことのできるお寺
  です。

         豪徳寺山門
     

    井伊家の墓所は広く、その中には、日米修好通商条約
   調印、安政の大獄などを行い、桜田門外の変に倒れた
   井伊直弼のお墓もあります。

  
                     Good Study 良学舎