流山
新撰組陣屋跡
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近藤勇陣屋跡
池波正太郎 『近藤勇白書』
「 勇が流山へ着いて見ると、土方のはたらきも
あって、江戸を脱出した旧幕臣や浪人たちなぞ
もふくめ、百数十名(百名にみたなかったともい
われる)の一隊が編成されていた。
流山の大百姓の家が、本陣であった。
ここへ着いてからの近藤勇は、母屋の奥庭に
面した部屋にこもったきり、すべてを土方歳三の
手にゆだねた。
黙然として、毎日のように縁側へすわりこみ、
晩春のみどりがしたたるような木や草をながめ
ているのみであった。」
小説によって、流山の近藤勇はさまざまに描か
れています。実際はどうだったのかはわかりま
せん。
池波氏の作品は、読み易い文章の読み物であ
りながら、勧善懲悪ではなく、人間の深層を描い
ているところがあるように感じます。